整体院や鍼灸でみかけるカッピング。
最近はその効果の高さからエステサロンでもカッピングを導入している店舗が増えてきました。
内出血して見た目が痛そうに思えるカッピングですが、いったいどんな美容効果があるのでしょうか?
目次
カッピングってどんなことをするの?
カッピングは、古来より東洋で行われていた民間療法の一つです。
ガラスのコップのような専用カップを皮膚に密着させて、皮下脂肪を吸い込むように空気を抜いていき、真空状態にしていきます。
真空状態にして脂肪を吸着させることで、血管を体内から外側に向けて引っ張ることができ、血流やリンパの流れを促進させるのがカッピングです。
受け心地は、掃除機で脂肪をジュボ~って吸われて引っ張られているような感じですよ。
ちょっと痛い部分もありますが、我慢できないような不快な痛みではありません。
東洋美容では、老廃物が滞りやすいポイントや内臓の働きがよくなるツボなどが、背骨の外側のラインや、腰、骨盤などに多いと考えられているので、一般的にはカッピングはうつ伏せになって背中~腰にかけて10個~15個くらいのカップを吸着させることが多いです。
もちろん、東洋美容にも様々な考えがありますので、肩や鼠径部、鎖骨付近にすることもありますし、小さなカップを使って膝などの関節部分にやることもありますので、お店によってちょっとずつ違ったりもします。
基本的には、カップを吸着させて、真空状態にし、血流を促進させることで美容と健康効果を狙っていることですので、多少お店ごとに違いはあるかもしれませんが、だいたいこのような流れで行われます。
どうして跡がつくの?痛くない?
カッピングをすると、施術後にカップの跡がつきます。
どんな跡かというと、カップの形のスタンプを押したように鬱血した跡がポンポン…と並んでつきます。鬱血とはいわゆる内出血のことです。
赤色や紫色、黒っぽい色など、部位によって様々な鬱血の跡が生じます。
ちょっと気持ち悪いので、初めて受けた人はグロテスクさに驚くかもしれません。
実は、老廃物がたまっていたり、筋肉が癒着して凝っていたり、そういった血行やリンパが悪い部分は特に鬱血の色が濃くなる傾向にあります。
部位ごとに面白いように色が違うので、その色味や濃さで自分の体の健康状態を知ることができるというのも、カッピングならではの特徴なのです。
カッピングって何の効果があるの?
カッピングは、血管やリンパ管を体の外側へ引っ張ることで拡張させて、流れをよくする効果があるので、それによって様々な健康と美容効果が期待できます。
○血行が良くなる
滞っていた血流が促進されるので、冷え性が治ったり、顔色がよくなったりなど、様々血行促進効果がみられます。
○老廃物の排出
リンパの流れが促進されて、体内のめぐりが良くなりますので、体内の余分な水分や老廃物が体外に排出されるようになります。
○内臓の働きが良くなる
カッピングをすると血管が広がるので、血流が良くなりますので、内臓機能が活発になります。内臓の隅々にも毛細血管があり、血行が促進されることで、内臓組織へ酸素や栄養がしっかりと運ばれるからです。内臓の働きが良くなることで、免疫力UPにもつながります。
○ダイエット効果
指先や足先などの末端まで血流が促進されて、体温が上がります。体温が上がると、基礎代謝(呼吸したり心臓を動かしたりなど、生きている上で最低限消費するエネルギー)がUPしますので、痩せやすい体質になります。
○マッサージ効果
通常、指圧やマッサージなどは、患部を指や手のひらで押したり、オイルで滑らせながら押し流したりして、体の外側から内側へ刺激を与えて行うものですが、カッピングは、その逆の作用でマッサージと同等の効果を発揮します。
カップを吸着させて真空状態にすることで、脂肪や血管を内側から外側へ引っ張り上げ、血流を促進させるものです。
不調がある部位にカッピングをすると、深部のリンパ液や血液が外側(皮膚側)に引き寄せられて、吸い出すように流れを促進させます。すると、疲労回復や凝り改善などといったマッサージと同等の効果を発揮します。
エステサロンでもカッピングが受けられる!
これらの効果に着目し、
「カッピングを整体や鍼灸だけの健康効果だけにとどめておくのはもったいない!」
ということで、エステサロンでも導入されています。
特に、痩身エステなどでは、カッピングを導入することで冷え改善や体内の巡りをよくしたり、基礎代謝を上げたりなどダイエット効果に繋げています。
東洋美容を取り入れているエステサロンなどは、カッピングを導入しているところが結構あるので、ぜひ探してみるといいでしょう。
大手だと、東洋美容でおなじみのスリムビューティハウスがカッピングが受けられるサロンとして有名ですよ。
カッピングだけで痩せることは可能?
結論から言うと、時間はかかりますが、カッピングだけで痩せることは可能です。
もし、カッピングだけで痩せたいならば、体質が変わるまで週2~3回、半年ほどかけて通うつもりで挑んでください。カッピングで基礎代謝が上がれば、それだけ脂肪燃焼量が増えるので、体脂肪が落ちやすくなります。
しかし、いくら脂肪が燃焼されたところでサイズダウンは期待できますが、体重の変動はほとんどないです。
脂肪はとても軽いので、多少燃えたとしても体重への影響が少ないからです。
カッピングだけで痩せることも可能ですが、オススメは他のエステやエクササイズとの併用です。
カッピングで血流を良くしながら軽いストレッチや運動をすると、筋力も増えて脂肪燃焼がぐーんとUPしますし、他の痩身エステと組み合わせても相乗効果で早く結果がでますよ。
カッピングのメリット・デメリット
カッピングのメリットとデメリットを比較。
メリット
○短時間で低価格
だいたいカッピングは、吸引している時間は5~10分くらいです。お着換えやカップの着脱などと合わせても施術自体は20分ほどで終了します。
価格も安く、1回3000円~4000円が相場ですので、ラジオ波やハイフ、キャビテーションなど他の痩身エステと比較しても手ごろで受けやすいのが魅力です。
○様々な相乗効果
カッピングで血流が促進される効果は、さまざまな分野でプラスに働きます。運動やエステ、整体など他の施術の効果も高めてくれます。
デメリット
○受けた後、だるさや体が重く感じることがある
通常は、カッピングが終わったあとは疲労回復し爽快感が得られます。しかし、個人差はありますが、あまりに不調な時に受けると、急に血流が良くなったことに体がびっくりしてしまい、終わったあとにだるく感じたり、重く感じたりすることがあります。
そんなときは、その日はゆっくりと休むようにして、疲労回復に努めてください。休養で疲労回復したあとは、すっきりとした爽快感が得られるでしょう。
○鬱血した跡がしばらく消えない
カッピングの最大のデメリットが、施術後の跡です。
内出血ですので、1週間から10日間ほど残ってしまいますので、水着やキャミソールなどはとても着れる状態じゃありませんし、薄手の服を着ても透けて見えてしまうこともあります。それを想定したうえで、受けるタイミングを見計らって受けるようにしましょう。
○痛み、痒み
施術中の吸引の痛みは、我慢できないほどの痛みではありませんが、肌の弱い人にとっては終わった後に肌の表面が痛くなったり、痒みを感じたりすることがあります。
また、特に肌が弱くなくても、急に血流が良くなったことで、好転反応として肌の奥がムズムズするような痒みを伴うこともあります。
数日すると自然治癒する場合が多いですが、一度受けてみて合わないと思ったら、吸引を弱めてもらったり、カップの数を減らしてもらったりなど、ちょっと軽減するように頼んでみましょう。
それでもダメな場合は、体に合わないので、無理せず中断した方がいいでしょう。
まとめ
カッピングは美容と健康に良く、魅力的な施術です。
受けられるサロンに限りはありますが、もしカッピングが受けられるサロンを見つけたら、ぜひ一度試してみてくださいね。
おすすめサロンはスリムビューティハウスです☆
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